実施企業
ヤマハ発動機株式会社
技術提供企業
ヤマハ発動機株式会社(自社開発)
目的
デジタル技術を活用した経営目線での既存ビジネスの効率化と新規ビジネス創出
概要
海外生産比率、海外売上高比率が高いグローバル企業として、経営目線で「デジタルマーケティング」「コネクテッド」「スマートファクトリー」「データ分析」の4つのテーマに取り組み、年間数十個のPoC(実証実験)を実施。全社的なデジタル改革を推進。
背景や課題
従来、問題点の改善を地道に行い売上拡大を目指すアプローチを続けていましたが、経営目線の戦略的アプローチが不足していました。また、エンジニアリングチェーンそれぞれに目的別システムを構築し長年運用してきましたが、工場や支店の海外展開が拡大する中、それぞれの拠点において独自システムが作られるなど個別最適化され、非効率な取り組みが見られていました。さらに、自社商品に対するニーズの把握やターゲットに合わせた商品の展開が不足しており、「消費者にとって価値のあるものづくり」から離れてしまっていました。
実施内容
戦略的アプローチによる売上拡大や予知型経営の実現を目指すため、合宿や1on1ミーティングにより経営陣の意識改革を実施し、トップダウンでグローバル事業所全体に向けて発信しました。「既存のビジネスの効率化」「未来のビジネスの創出」を目的として、マーケティングや生産部門など様々なバックグラウンドの人材を集め、デジタル戦略組織を立ち上げ。その中で「デジタルマーケティング」「コネクテッド」「スマートファクトリー」「データ分析」の4つのテーマで年間数十個のPoCを実施し、センサーによる生産データ収集・分析、オレンジのデータ化などを行いました。
結果
デジタルツールの導入により、エンジニアリングチェーンの省人化、効率化を実現しました。また、新設組織にてデジタル技術を使ったPoCを年間数十個実施し、不良率低減等の効果を上げることができました。さらに、グローバルでのデータ統合により、経営判断の精度向上にも貢献しています。