実施企業
株式会社IHI
技術提供企業
自社開発(独自のIoTプラットフォームを構築)
目的
顧客に納入した装置から稼働データを収集・分析し、モニタリングや異常診断などの付加価値サービスを効率的に提供する。
概要
IHIグループは、クラウドサービス「ILIPS」を中核として、エッジデバイスやオリジナル制御ユニット「CSIGS」を組み合わせたIoTプラットフォームを構築。1,000台を超える装置を接続し、産業機械や航空機エンジン、プラントなど幅広い事業分野で活用している。
背景や課題
IHIグループ内外のシステムと連携し、より付加価値の高いサービスを提供したいというニーズが高まっていた。また、装置からのデータ収集の効率化や高度化も求められており、従来のクラウドサービスだけでは対応困難な状況となっていた。
実施内容
ILIPSをマイクロサービス化し、データ分析やメール送信など個別機能をモジュール化。APIを介した外部連携を強化し、システムの社内オープン化を加速した。また、エッジコンピューティング機能を持つCSIGSや、小型・低コストのエッジデバイスを開発し、多様な装置からのデータ収集を実現。
結果
事業部門の担当者が顧客ニーズに応じて必要なサービスを迅速に構築・提供できる環境を実現。装置の異常診断や故障予測に基づく通知サービスなど、高度なデータ活用が可能になった。また、リアルタイム処理やデータクレンジングなどエッジでの高度な処理も可能となり、装置やシステムの性能向上に貢献している。