実施企業
大青工業株式会社
技術提供企業
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(AWS)、株式会社ヘプタゴン
目的
冷蔵冷凍設備の故障を事前に検知し、食品の損失防止と保守作業の効率化を実現する。
概要
大青工業は冷蔵冷凍設備の遠隔監視システムをAWS上に構築。Amazon SageMakerを活用した機械学習により、故障の予兆検知を実現し、早期対応を可能に。
背景や課題
夏季に集中する故障対応と作業員の負荷集中が課題となっていた。故障時の食品損失額が1,000万円に達することもあり、早期発見・対応のシステム化が必要であった。
実施内容
AWS IoT Core、Amazon Kinesis Data Firehose、Amazon S3による監視・制御データの収集基盤を構築。Amazon SageMaker、AWS Lambda、Amazon DynamoDBを活用して機械学習による故障予知システムを開発。2018年12月から本格着手し、2019年1月末に稼働開始。
結果
機械学習の開発期間を2か月から2週間に短縮。遠隔監視システムの導入コストを従来の10分の1以下に削減。故障個所の可能性を10か所から3か所程度に絞り込み、作業効率を向上。今後は設備の省エネ化や温度制御のインテリジェント化も計画している。