実施企業
株式会社日立製作所
技術提供企業
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(AWS)
目的
1,000万台超の自動車に対応可能な無線ソフトウェア更新(OTA)システムを構築し、効率的なサービス提供を実現する。
概要
日立はコネクテッドカー向けOTAサービスの基盤をAWSのサーバーレスアーキテクチャで刷新。AWS LambdaとAmazon DynamoDBを中心とした構成により、コスト削減と運用負荷の軽減を実現。
背景や課題
自動車のソフトウェア制御の重要性が高まる中、無線による更新システムの需要が増加。2025年には市場の半数以上がコネクテッドカーになると予想される中、大規模な接続に対応できる拡張性と、朝の特定時間帯に集中するアクセスへの対応が必要であった。
実施内容
AWS Prototyping Programを活用し、4日間でプロトタイプを設計・開発。AWS Chaliceフレームワークを使用し、1か月で環境構築を完了。AWS Lambda、Amazon DynamoDB、AWS IoT、Amazon API Gatewayを組み合わせ、認証要件にも対応したシステムを構築。
結果
1秒あたり1,000リクエストの処理性能を実現し、インフラコストを既存アーキテクチャと比較して50%程度削減できる見込み。サーバー管理が不要となり運用負荷も大幅に軽減。今後は他のコネクテッドカーシステムもサーバーレス化を検討し、開発生産性の向上とコスト削減を進める方針。