実施企業
ソニー株式会社
技術提供企業
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(AWS)
目的
AIとロボティクス事業への参入にあたり、クラウドと連携した新しいエンタテインメントロボットを開発する。
概要
ソニーは12年ぶりの『aibo』復活にあたり、AWSのマネージドサービスとサーバーレスアーキテクチャを全面採用。クラウドと連携した進化するAIロボットを実現し、約1年という短期間で開発を完了。
背景や課題
2016年のAIとロボティクス事業参入表明を受け、人に寄り添うロボットの開発を決定。クラウドと接続し、継続的な情報分析とフィードバックを行うAI基盤の構築が必要であった。少人数かつ短期間での開発という課題もあった。
実施内容
AWS IoT、AWS AppSync、AWS Lambda、Amazon DynamoDBなど、多数のマネージドサービスを活用。フロントエンド、ビジネスロジック、共通基盤、データ分析基盤の4チーム体制で開発を推進。サーバーレスアーキテクチャの採用とインフラのコード化により、効率的な開発環境を実現。
結果
クラウド関連の開発を約1年でリリースし、2018年1月にサービスを開始。AWS Lambdaの実行回数は月間約20億回に達し、数ヶ月に一度の新機能追加も可能に。運用工数を最小限に抑え、開発に注力できる体制を実現。2019年11月にはAPIを公開し、エコシステムの形成も推進。今後は電気自動車など、他のIoTデバイスへの展開も計画している。