実施企業
アイリスオーヤマ株式会社
技術提供企業
アマゾン ウェブ サービス ジャパン合同会社(AWS)
目的
IoT家電の自社プラットフォームを構築し、製品の不具合への迅速な対応と運用の効率化を実現する。
概要
アイリスオーヤマは、スマートスピーカー連携家電の第3弾としてサーキュレーターを開発するにあたり、IoTプラットフォームをAWS上に再構築。サーバーレスアーキテクチャによる安定性と運用性の向上を実現。
背景や課題
既存のIoTプラットフォームではブラックボックス化により、障害対応の遅れやスマートフォンOSのバージョンアップへの対応遅延などの課題があった。ユーザー認証、接続管理、安定運用の実現も必要であった。
実施内容
Amazon Cognitoでユーザー認証を実現し、AWS IoT Coreとシャドウ機能で接続管理を構築。AWS Lambdaを活用したサーバーレスアーキテクチャにより、柔軟性と運用性を確保。2020年7月に音声操作可能なサーキュレーターをリリース。
結果
エラー発生時のリアルタイムな検知と迅速な対応が可能になり、サービスの安定稼働を実現。使用状況のログ分析により製品開発への活用も可能に。今後は音声操作対応製品のラインナップ拡充や海外展開、法人向けサービスの提供も計画している。個人情報保護の観点からも明確な情報取り扱いが可能となった。