実施企業
Flottweg SE(ドイツの産業用遠心分離機メーカー)
技術提供企業
シーメンス株式会社
目的
直感的で使いやすい新しいHMIインターフェースの開発による競争力強化
概要
Flottweg SEは、デザイン事務所N+P Industrial Design GmbHと協力し、シーメンスのSIMATIC WinCC Professionalを活用して、革新的なユーザーインターフェースを開発。この取り組みによりドイツデザイン賞2018を受賞し、市場での競争優位性を確立している。
背景や課題
従来の操作画面は機能的には完成していたものの、直感的な操作性や視認性に課題があった。産業用機器のビジュアライゼーションとして、より使いやすく、情報を効率的に表示できるインターフェースの開発が必要とされていた。また、複数の製品ラインにわたる統一的な操作性の実現も求められていた。
実施内容
シーメンスのTIAポータル、SIMATIC Industrial PC、SIMATIC WinCC Professionalを活用し、新しいビジュアライゼーションを開発。プロセスフローダイアグラムをベースに、基本的なシンボルと明確なカラースキームを採用。情報レベルを階層化し、ポップアップウィンドウによる詳細表示機能を実装。標準化されたブロックライブラリを作成し、設定作業の効率化も実現。さらに、産業用パネルPCとコントローラーカバーもFlottweg社デザインでカスタマイズ。
結果
エンジニアリング作業量を20%以上削減し、設定とメンテナンスの効率を向上。展示会での新インターフェース公開時には、問い合わせ数が通常より20%増加。直感的な操作性と高い視認性により、ユーザーからも好評価を獲得。さらに、すべての製品で統一された操作感を実現し、操作の習熟度向上にも貢献。この成功を受けて、SCADAレベルへの展開も検討中で、将来的には設定の自動生成も視野に入れている。