実施企業
コカ・コーラ・ヨーロピアン・パートナーズ(CCEP)スウェーデン
技術提供企業
シーメンス株式会社
目的
生産施設のエネルギー効率化とCO2排出量削減の実現
概要
シーメンスのスマートインフラストラクチャーを活用し、スウェーデンのコカ・コーラ生産施設において大規模なエネルギー効率化プロジェクトを実施。1年未満でエネルギー消費量を13%削減することに成功しました。
背景や課題
CCEPは2040年までのネットゼロ目標を掲げており、生産施設における省エネルギー化と環境負荷低減が急務でした。また、70,000m²に及ぶ大規模工場のエネルギー消費を最適化し、周辺住宅地への環境影響も考慮する必要がありました。長年プロパティオートメーションで協力関係にあったシーメンスと共同で、包括的な省エネ対策の実施を決定しました。
実施内容
シーメンスとコカ・コーラは、まず生産工場のエネルギー消費状況の詳細な監査を実施。その結果に基づき、新しいファンの設置と高圧コンプレッサーからの熱回収システムの導入を実施しました。さらに、既存のビル管理システムをDesigo CCプラットフォームにアップグレードし、エネルギー消費の継続的な最適化を可能にしました。シーメンスの戦略的アプローチに基づくエネルギーおよびパフォーマンスサービスにより、組織全体への長期的なプラスの影響を目指しました。
結果
短期間で13%のエネルギー消費削減を達成し、同時に建物内の空気環境の改善と運転音の低減も実現しました。これにより、周辺住宅地の生活環境も向上。プロジェクトは順調に進行しており、今後もさらなる効率化を目指して継続的な改善を進めていく予定です。CCEPの2040年ネットゼロ目標達成に向けた重要な一歩となっています。