実施企業
株式会社IHI
技術提供企業
株式会社IHI(自社開発)
目的
社内人材のデジタル人材化による業務プロセスの統合と効率化の実現
概要
多岐にわたる製品カテゴリーを持つIHIが、部門ごとに個別最適化されていた業務プロセスを共通化。年間100人程度の社内人材に対してデジタルスキル研修を実施し、デジタル変革を推進する人材の育成に注力。
背景や課題
事業が多岐にわたる中で、各SBU(戦略的事業単位)でIoTなどの個別のデジタル化を進めてきました。しかし、これらのデータをどのように連携し活用するかが課題となっていました。そこで、個別最適化された事業間の横通しを図る組織として高度情報マネジメント統括本部が設置され、全社的なデジタル変革の推進が必要となりました。
実施内容
デジタル変革に携わる人材を社内公募で募り、営業・現場など様々な部門出身者による多様性のある組織を構築しました。具体的な育成プログラムとして、3つのコースを設定:1)デザイン思考とPoCを通じてお客様価値を創出する「製品/サービス開発」コース、2)AI/データ分析技術を習得する「講義→目標→業務データで実技→試験で社内認定取得」という実践的コース、3)実際のプロジェクトと連動した実務経験を積むコース。これらを体系的に組み合わせ、段階的な人材育成を実施しています。また、社内の既存人材の育成だけでなく、社外の専門家との意思疎通も可能なレベルを目指した育成プログラムを展開しています。
結果
幅広いスキルや業務知識を有する人材が集まった結果、コーポレート部門が主体となって推進する従来の方法に比べ、より多様なアイデアが生まれやすく、質の高い成果が得られるようになりました。また、部門を越えた横断的なデジタル化の取り組みが活性化し、全社的な業務効率の向上につながっています。