実施企業
富士通株式会社
技術提供企業
不明
目的
製品開発プロセスの革新と設計開発の効率化を実現する統合プラットフォームの構築
概要
FTCP（Flexible Technical Computing Platform）は、富士通グループの設計・開発における共通プラットフォーム。3D-CAD、エレキCAD、Digital Mockup、CAE、DRCなどの各種ツールを統合し、効率的な製品開発を支援する環境を実現。
背景や課題
製品開発において、市場環境変化による製品の多様化とサイクルタイムの短縮、異部門間協力の不足、複雑化・先端技術化による開発難易度のベンチマークや、コストの上昇、人不足への対応など、多くの課題に直面していた。従来の開発プロセスでは、設計情報の共有が不十分であり、事業部ごと異なる開発環境での作業を強いられ、事業部間の連携や情報共有に課題があった。
実施内容
富士通グループ全体で利用可能な共通の設計開発プラットフォームとしてFTCPを構築。すべての事業グループが利用できる環境を整備し、標準化を推進。各種CADデータの一元化とデータ連携を実現し、部門間の情報共有を促進。仮想大部屋を構築し、3D機能、シミュレーション機能、リモートデスクトップ機能などを実装。技術的知見やノウハウの収集・共有の仕組みを確立し、事業部を越えた技術の活用を可能に。複数事業部での開発情報共有により、設計品質の向上と開発効率の改善を実現。
結果
製品開発プロセスの革新と開発効率の向上を実現。事業部間での情報共有が促進され、技術的知見の活用が可能になった。仮想大部屋の活用により、遠隔地間での協業が効率化。開発リソースの最適化と人材の効率的な活用が実現し、サービス提供も開始できている。
